2009 第2戦 レポート by Sakumax
photo by Yuya Uchida

開催日 6月14日(日)
会 場 モトフィールド榛名(群馬県高崎市)
天 候 曇り のちレース後少し雨
コンディション ドライ
リザルトメニュー
79分 クラス別
79分 総合順位
69分 クラス別
69分 総合順位

■MYフォトグラフ
■練習走行

■79分クラス

■69分クラス

■表彰式

 朝の怪しい天候から「おやっ」カミナリが鳴り響き周りの山が見えなくなって来て・・・雨の予感がして来て、なんだか心まで真っ暗になってきたのは、言うまでもありません。しかしながらコースは全くのドライコンディションで、薄日も射して来て走りやすいお日柄になって、参加者の方々は大満足でのレースだったのではないでしょうか?

 今回のコースは、前回よりもさらに少し延ばしてもらって、グネグネセクションが追加されエンデューロチックになっておりまして、ミニモトクラスには非常に楽しいコースになっていたのではないでしょうか。施設の方々のご協力で土曜にコース設営もサクッと終わり、前夜祭のBBQはおいしいお肉をどっさり食べさせて頂いて・・・・施設スタッフの方々の団欒に交じって楽しい一夜を過ごさせていただきました。ありがとうございました。


【79分クラス】
 午前10時32分、マーシャルの先導でローリングスタートが開始される。ゼッケン順に市販車クラスから次々にコースイン。マシンスペック上では圧倒的に有利なコンペクラスが後からスタートなのが、ファイヤーED で受け継がれるシステムだ。各車が順調に走り出すが、#45コースオーナーのアンリミット内山利弘がスタート近辺の散水作業をやっていたためにあえてスタートを見送り背後からの後発スタートとなった。レースは2周目に入り、ここからが本当の戦いの始まり。いきなり1コーナーで勝負に出た#2ネロが、#1松永優のインを刺すとトップに浮上!これは狙っていたオーバーテイクのようだ。さらに#3バカダチチも前に出て2番手に浮上。市販車クラスのデッドヒートが続く。松永が3番手にポジションダウンし、4番手には#5高橋紀之、5番手に#12小川太之、6番手に#4大将。そして7番手は#32田中健一郎がコンペクラスのトップで続く。田中は有利なポジション。ここから怒涛の追い上げを開始する。前の小川をまずパスすると、早くも4番手に浮上。松永と大将は転倒したのか?一気にポジションダウンすることとなった。さらに、#39佐藤正典も逆バンクで転倒を喫しポジションを落とした。レースは3周目に入り、トップは依然としてネロがキープ。そして4秒差で2番手にバカダチチが続く展開に。そして3番手の高橋の背後にコンペの田中が接近する!さらに#33井戸孝明と#31須田謙蔵も追い上げを開始して、ここから熾烈なコンペクラスのバトルがはじまる。一方、#35関直哉は1コーナーでいきなり転倒。#34林祥平もポジションを下げてしまい、レース序盤からチームインターホンは明暗が分かれることとなる。
 レースは5周目に突入し、トップのネロは10秒にリードを拡大して逃げる。だが2番手にはコンペクラスの田中が浮上しており、着実に差をつめていく。3番手にバカダチチ、そして4番手には高橋、5番手にはコンペの須田が激しい追い上げを見せていた。6周目に入るとトップのネロを田中がロックオン!そして須田はファステストラップで追い上げ。高橋を抜いて4番手に浮上した。7周目、ここでついに勝負に出た田中はストレートでネロをオーバーテイク。ついにトップに浮上する。そしてコース奥ではバカダチチをパスした須田が早くも3番手に!コンペクラスがいよいよレースの主導権を奪おうとしていた。
 8周目のストレート区間でついに須田が2番手に浮上!これでコンペクラスがワンツー。3番手〜4番手が市販車クラスとなったが、その背後から#47大塚久明も追い上げるとバカダチチをパス。さらに9周目のコース奥でネロを抜き、あっという間に3番手に浮上!これでコンペクラスが上位3台を占めて、順調にポジションを上げた。
 トップ争いは、須田が田中に追いついてテールtoノーズ状態に入る。激しいバトルを続けながら2台が後続を引き離す。そして14秒差で3番手に大塚が続く。トップ田中はペースが上がらないのか、須田の追撃をかわすことができない。そして11周目、ついに須田がトップを奪いコース奥から戻ってくる!一方、4番手を走行していたネロが転倒してしまう!なんとかポジションをキープしたままレースに復帰するが、その背後には#40tappuu(タップー)が接近していた。
 レースは12周目に入り、トップの須田は圧倒的なスピードで逃げ始め、リードを6秒に拡大する。そして大塚がストレートで田中をパスし、2番手に。田中はペースが落ち始めたようだ。疲れが出たのか?あれよあれよという間に3番手に下がってしまった。その後方ではネロvsタップーのバトルが続いた。さすがに市販車でコンペの追い上げをブロックしきれず、タップーが4番手に浮上した。だが、依然として5番手ネロが市販車のトップをキープ。その背後に前回第1戦市販社の覇者 #87TAKAKUSAKIがようやく6番手に浮上した。そして7番手(市販車の2番手)に高橋が上がる。バカダチチは8番手(市販車3番手)となった。ここで、マシントラブルによりポジションを落としていたアンリミット内山が、トップ須田の前に出現する。まるでトップ争いを繰り広げるようなバトルが始まる。が、内山は易々と周遅れにさせない気だ。さすがにコースを熟知しているため、バトルになるとペースも上がる!?なかなか面白い展開だったが14周目には須田がパス。これでもう、独走を邪魔する者はいなくなった。以後は淡々とリードを広げていくこととなる。と、思われたのだが・・・。
 レースは中盤の15周目に入り、トップの須田は順調にリードを8秒に拡大する。しかし、どうやら2番手の大塚がペースを上げたようだ。ぐんぐん差をつめると16周目にはテールtoノーズ状態に!この接近戦が勝敗を大きく左右しそうな予感。3番手以下を50秒も引き離して、2台はまさにマッチレースと化していく。後方では高橋が転倒を喫してポジションダウン。市販車クラス2番手に浮上していただけに、これは痛いミスとなった。
 レースは17周目までトップ須田と2番手大塚が接近戦のバトルを展開していたが、ここで須田が突き放しにかかると2分16秒という脅威の最速ラップをマーク。以降、大塚はジリジリと離されていく。周遅れを巧みに交わす須田は、再び逃げ始めてリードを築いていく。一方、市販車クラスは大接戦。18周目にバカダチチがネロをオーバーテイクし、クラストップに浮上する!だか、抜かれたネロも諦めずに食らいついているぞ!
そしてレースは20周目、トップ須田と2番手大塚の差は15秒に広がる。その後ろは90秒ほど開いており、3番手に田中、4番手にタップー、そして5番手TAKAKUSAKIが三つ巴のバトルを展開する。そして21周目にはタップーが田中をパスして3番手に浮上。そして23周目にはTAKAKUSAKIも田中をパスし、これで4番手に浮上した。その田中は24周目に転倒したか?大きくポジションを下げてしまい、そして緊急ピットイン。なんと、リアのアクスルナットを落としていた!これで上位陣の順位は確定的となった。
 一方、壮絶なバトルを続けていたのは市販車クラスのトップ争い。周回遅れとなりながらもバカダチチとネロの熾烈な争いは続いていた。そしてレースは30周目、離されまいと懸命にテーブルトップを飛んだネロは、着地の衝撃でバランスを崩してコースアウト。なんと3コーナー下の後半セクションまで落ちて大転倒。勢いあまってアクセルが戻らなくなったか?これでネロはリタイヤとなってしまった。
 レースは結局、最後までタレずに終盤も50秒のリードをキープした須田が独走でフィニッシュ。なんと2位大塚以外の全員をラップしてしまうという圧倒的なパフォーマンスで、V2を達成!!まさに「榛名マイスター」と呼ぶにふさわしい、ぶっちぎりの快勝でした。

#31須田謙蔵 79分コンペ 総合優勝
「実は1周目に転んでしまってラジエター左が潰れたんだけど、バイクよりもそのときに接触した人の方が心配ですね。大丈夫だったかな?ED第1戦のレースの後はバイクにほとんど乗れてなかった。レース中盤で#47に詰められたときは、余裕なかったですね。」

 

#47大塚久明 79分コンペ 総合2位
「1回転んでしまった。トップを追っていたときだったんだけど、インを突いたら自分がスリップダウン。これでやる気を無くしました。転倒で疲れちゃって、ラスト30分はキツかったですね。群馬なので、ここは結構走ってます」

 

#3バカダチチ 79分市販車クラス優勝
「半端じゃない疲れた。レース後半では気が遠くなってきた。79分は自分の中では長過ぎでした。そろそろ終わると思ったときにラスト30分のボードが出ました・・・」


69分クラス
 13時05分にローリングスタートは開始される。ゼッケン順に#1上岡登が先頭。2番手に#2小松清、3番手に#9小沢永逸、4番手に#12飯野晃、5番手#27八木亮太と続く4ストミニのトップ集団。そして6番手#30ButachoがMX85クラスのトップを走る。レースは2周目に突入するが、依然として上岡がトップをキープ。一方、後方ではButachoを抜いた#31新井俊也が6番手に浮上し、MX85クラストップに出る。そしてコース後半の林間セクションでは、一気に小松と上岡をパスした小沢がトップに浮上する。
 そしてレースは3周目に入り、ここで一気に追い上げた新井は次々に4ストミニ勢をパスすると2番手に浮上!トップ小沢(58歳)を20秒差で追う2番手新井(13才)という、至上まれに見る年齢差バトルがはじまる。
 レースは5周目に入り、周回遅れが出始める。これでペースを乱したのは新井の方だった。小沢のリードは22秒に広がり、2番手に新井、3番手には#32山崎光明が浮上。そしてその背後には#33長谷部幸英が接近。熾烈な3番手争いを繰り広げていた。その後方では、上岡をストレートでパスして#11工場長が5番手に浮上。4ストミニクラスの2番手に上がる。一方、小沢の独走は6周目まで続いていたのだが、ここでミスが出てしまいリードは帳消しとなる。そしてレースは7周目に入り、トップ小沢と2番手新井がテールtoノーズ!これは面白くなってきたぞ。コース奥の林間セクションで並びかけた新井は積極的に仕掛けるとトップを奪う!2番手に下がった小沢だが、依然として4ストミニクラスのトップを快走。まだまだ新井に食らい突いている。そして15秒離れて3番手に長谷部が浮上していた。そしてレースは9周目、ここでスパートした新井はリードを広げ始める。一方の小沢はエンストしたか?一気に30秒も離されてしまった。10周目に入ると新井のリードは32秒に広がり、独走状態に。一方、2番手争いは小沢vs長谷部vs山崎のクラスを超えた三つ巴のバトルに発展する。
 レースは中盤の12周目に入り、トップの新井はリードを45秒に拡大。セーフティマージンを築きつつある。一方2番手争いは、小沢と長谷部がバトルを続けているが、さすがに小沢は疲れが出てきたか。ペースの落ち始めたところで長谷部が2番手に浮上した。ここからの長谷部の追い上げは凄まじく、15周目にはファステストラップ2分20秒をマーク!新井のリードをどんどん削り取っていく。後方では#35加藤木桂が山崎をパスして4番手に浮上した。
 そしてレースは20周目、ここでついにトップ新井をロックオンした長谷部は、コース奥の林間セクションで一気につめてテールtoノーズに持ち込む。レース終盤にスプリントのようなバトルが展開されることとなる。激しいトップ争いは周回遅れをかわしながら続いていく。長谷部は果敢にインを突いて前に出ようとするが、新井も巧みなライン取りでトップをキープ。果たして逃げ切れるか?!このトップ争いに、周回遅れの#34高梨/須田が参戦。ライダーは、いつの間にか79分の総合優勝を決めた須田に交代していた。順位は関係ないがハイペースで2台に続いていくと、立て続けにパス!だが、バトルしたところでピットイン。再びライダーは高梨に戻った。
 これでペースを乱されたのは長谷部の方だった。レースは25周目に入り、トップ新井が再びリードを7秒に広げ逃げ始める。だが、新井が周回遅れに詰まっている隙に長谷部がラストスパートを仕掛け、最後の最後でテールtoノーズ状態に!逃げる新井と追う長谷部。一進一退の攻防はファイナルラップに縺れ込む。長谷部はどこかでワンチャンスを狙っているようだ。が、新井もコースを熟知しており、隙を見せることはなかった。レースは結局、中盤に築いた大量リードを有効活用し、逃げ切った新井がホームコースで初優勝となった。一方、最後の最後に仕掛けようとしていた長谷部はチェッカー目前で転倒を喫してしまう(もしや、アルコールが抜け切れていなかったのか??)!が、それでも2位フィニッシュ。そして3位には、終盤に競り勝った加藤木が入る。4位に山崎。そして5位の小沢が4ストミニのクラス優勝となった。皆さんお疲れ様でした!

#31新井俊也 69分MX85 総合優勝
「面白かった。レールで前が渋滞してて、#33に抜かれたけどそのあと転んでたので抜き返しました。#33長谷部君のことはマッチ君と呼んでます。頭がマッチみたいなので(笑)。レース初優勝。初シャンパンファイトです。いつもはラスト1周で転ぶので。次はスプリントで1位を狙いたい」

#33長谷部幸英 69分MX85 2位
「いっぱいいっぱいでした。レースはいつも見ている側なので。若いのは速いですね。楽しませすぎました。昨日飲みすぎたので、レースでいい汗がかけて良かったです!」

#9小沢永逸
「3回ほど転んでしまった。4ストミニにこのコースはキツいですね。MX85と比べるとパワー不足で、ペースが落ちてしまった。1時間モトクロスしている感じだったよ」



 

 

 

 

 




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