後半戦の最初のレースは猛暑の中のレースでしたねー。 終わってみると、レース中のみなさんの写真には、暑さを感じさせない、すがすがしい笑顔のライダーがほんとうに多かった大会でした。 コースサイドにも ホッパー&セヌーのBAJAコンビや、イバオマネージャー など楽しい面々も集まっていて、大変楽しかったです。
リザルト、ランキング、写真をアップしました。
【ライツ エキスパート】
ヒート1、ホールショットは#24和田’F’健太郎が決めた。2番手には#74山中一範、そして3番手には#130伊田井佐夫がつける。伊田さんは、なんと!今回はCRF150RIIでの参戦!さらに、オープニングラップでJ1をパスした#114ナッカムが4番手につける。ウッドチップの効果で路面はグリップ力を増しており、コーナリングスピードが上がっているようだ。トップの和田がハイペースで逃げ続ける中、2番手争いが激化していく。カミカゼイチサンマルはラインをクロス。だが、山中も必死にブロック。レジェンドライダーを相手に抑えきることができるだろうか!?そしてレースは3周目に入り、5番手につけていたJ1がコントロールラインでエンスト。最下位に落ちる。#124小田剛も転倒を喫してポジションダウン。ハイペースのバトルはワンミスが命取りとなる。そしてレースは4周目、伊田がついに山中をパスして2番手に浮上!一方、6番手につけていた#70柳澤誠もエンストしてしまい、周回遅れとなってしまう。暑さのせいか集中力を切らしてしまうライダーも多い中、トップを走る和田はノーミスで走行を続ける。だが、5周目には伊田が背後に接近しプレッシャーをかける!そしてフープスで並びかけると最終コーナーでオーバーテイク。ついに伊田がトップに浮上した。150を巧みに操り、パワーの無さはコーナーリングスピードで補う。このまま逃げ切るかと思われた6周目、伊田はS字のコーナーで周回遅れとラインが交錯。転倒を喫してしまう。なんということだ!これで再び和田がトップに。そして2番手には山中がつける。5秒遅れてナッカムが3番手に。伊田はその背後からレース復帰する。はたして追い上げられるのか?そして7周目、ミスした山中がトップの和田に4秒リードを許すと、続く8周目にはバンクコーナーでエンスト!そして再スタートに手間取る間にポジションを落としてしまう。う〜ん、もったいない!これで楽になった和田は、6秒リードで独走する。一方、2番手争いはバンクコーナーでアウトから豪快に抜きにかかった伊田がナッカムを捕えてオーバーテイク。格の違いを見せつける。そしてレースはファイナルラップへ。すさまじい追い上げを見せる伊田は、和田の背後に再び迫り、トップ争いが熾烈なものとなる。これはどこかで狙っているぞ。テールtoノーズから2台は運命のフープスへ。だが、最終コーナーのインをキープした和田がギリギリ逃げ切ってチェッカー。和田はプレッシャーと喜びを同時に味わったようだ。「エキスパート初優勝、ですね!?でも、やばかった。後ろから聞こえる音が違ってましたもん」と語る。一方、伊田は「もう1周あればなんとかなったかもしれないけど、これもレース」とコメントを残した。
午後のヒート2は猛暑の影響を考慮し、全クラス7分+1周で行われることとなる。ホールショットから飛び出したのは#150
J1だ。しかし、#74山中がパスして前に出る。ヒート1は不本意な成績に終わっているこの2台だが、調子を取り戻したか序盤のレースを引っ張る。そして背後に#130伊田、#24和田と続く。2周目に入り山中のリードは徐々に広がる。一方、2番手にはJ1を3コーナーで捕えた伊田が浮上。路面は散水の影響で部分的にマディ状態だが、伊田はロールオフを装備して視界を確保。さすがです。レースは3周目に入り、トップ山中と2番手伊田はテールtoノーズに。パワーの差はテクニックでカバーなのか、150で追いつめる姿は圧巻。続く4周目の3コーナーでインを刺した伊田。オーバーテイクに成功してトップを奪うと一気に逃げの態勢に入る。一方、3番手争いは激しさを増していく。J1の巧みなブロックに、和田はパスすることができない。サイドbyサイドの緊迫したバトルは8周目まで続いたが、和田は翻弄されてしまったのか、なんとフープスの出口で転倒!う〜ん、残念。これにより2台の差は開き、上位のポジションは確定的となる。レースは結局、「滑るところは滑らせろ」走法の伊田が独走チェッカー。2位に山中、3位にJ1が入る。しかし、伊田は賞典外のため、総合優勝は和田が手にした。
【ライツ ミドル】
ヒート1、本日最多の17台が並ぶグリッドからホールショットを決めたのは、#133野崎敦。相変わらずスタートが上手いです。2番手には#116か〜くん、3番手に#254石岡一弘と続く。その後ろでは#69かつおと#55マルガリ〜が早くも因縁のバトルをスタートさせる。2周目に入り、石岡が、か〜くんを捕えて2番手に。マルガリ〜もかつおをパスして4番手に浮上。さらに、ヘルメットカメラを装着したCRF150RIIの#66山下真行が後方から追い上げを開始する。レースは4周目に入り、依然トップは野崎がキープ。3秒差で石岡がつづき、マルガリーが2コーナーで、か〜くんを捕えて3番手に浮上!そして、1周1台ずつ抜いてきた山下が早くも4番手まで追い上げる。さらにか〜くんとかつお、そしてパパイヤンまで数珠繋ぎ。5台による3番手争いが白熱する。だが、続く6周目には2番手を走行していたはずの石岡が痛恨の転倒を喫しポジションダウン。そして、マルガリ〜を捕えた山下が一気に2番手にジャンプアップ!すさまじい追い上げを見せると、徐々にトップ野崎を追い詰める。9周目、ついにサイドbyサイドとなった2台。勢いに乗る山下が、まるでシナリオ通りのレース展開を見せてトップに浮上した!一方、3番手争いはマルガリ〜vsパパイヤンのバトルが続く。だが、一瞬の隙を突いたパパイヤンがフープスでオーバーテイクに成功する。レースは結局、野崎の反撃を振り切った山下が見事に逃げ切り。ヘルメットカメラの映像が楽しみですね。2位には「山下さんにラインを教えてもらおうと思った」と謙虚なコメントの野崎。そして3位に「たまにはいいじゃないですか!」とうれしそうな笑顔を見せたパパイヤンが入る結果となった。
ヒート2、ホールショットを決めたのは#55マルガリ〜。そして2番手には#133野崎が続く。2st250を駆る2人がレースを引っ張る。後方では#115まぁ君と#118高橋和巳がS字コーナーでクラッシュ。そしてレースは2周目に入り、スタート8番手だった#66山下がまたも追い上げを開始する。一気に3台をパスした山下は、4番手を走行する#69かつおの背後につける。3周目には、(脂ののった)かつおをあっさり料理すると、さらに#254石岡も抜き去り3番手に浮上。すさまじい追い上げを見せる。一方、トップ争いはマルガリ〜vs野崎の43歳同い年対決が続く。だが2人がバトルしている間に、山下はどんどん接近。そして4周目に野崎を捕らえた山下。残すはマルガリ〜のみ。5周目のフープス進入で、マシンをインに滑り込ませた山下。ヒジとヒジのぶつかり合い!マシンはミニだが体格はフルサイズの山下が、マルガリ〜を寄り切り〜。レースは結局、ヘルメットカメラマンらしからぬ見事な横綱相撲で山下がピンピンを決めた結果となった。表彰台では「ミニモトをもう1年乗って、次は450かな」と将来を語る。
【ライツ ノービス&ビギナー】
ヒート1、ホールショットを決めたのは#427潜水太郎だ。ネーミングとは裏腹に、陸に上がっても活躍を見せる。そして2番手には#33吉澤勝則、3番手には#334高木豊がつけていた。が、バランスを崩す間に#255田面勇が前に出る。レースは2周目に入るとトップ争いが激しくなる。潜水太郎をロックオンした吉澤が一気にトップに浮上。そして高木も2番手に。ミスが出たのか潜水太郎は3番手に後退する。だが、3周目のフープスで高木は転倒。これにより潜水太郎は2番手を単独走行となる。トップの吉澤を6秒差で追うが、背後には田面が3番手で続き、その後ろに#43浅野優之が4番手で迫る。そして上位陣はこう着状態のまま、周回が進む。その後方では#84松田大吾と#331林孝志が激しい5番手争いを演じていた。最終ラップのストレート、ようやく林がオーバーテイクに成功する。レースは結局、序盤に築いた6秒リードをキープした吉澤が、逃げきってチェッカー。今大会ライツクラスの最年長が優勝を決めた。2位には潜水太郎が入る。そしてビギナーは、唯一トップと同一周回で最後まで持ちこたえた#187中野正晴がクラス優勝を決めた。
ヒート2、ホールショットを決めたのは#33吉澤だ。2番手には#164新堂寛史がつける。新堂のマシンはなんと’94CR125です!そして#84松田が3番手につける展開。レースは2周目に入り、吉澤vs新堂の首位争いが白熱する。一方、3番手にジャンプアップしてきたのは#334高木だ。4番手の松田と5番手#255田面がバトルを繰り広げるが、田面はじっくりとチャンスを待って6周目にオーバーテイク。3位の座をGETする。結局、トップ争いはファイナルラップまで続いたが、追撃をかわした吉澤が逃げ切り。「体力的にはあと3周くらいいけたかも」と余裕のコメントで1/1のパーフェクトウィン。一方、2位の新堂は「7分で良かった。14年落ちのマシンでもやれるところが見せて良かった」と満足げの表情だった。そしてビギナーは#147渡部がクラス優勝。2/1で総合も決めた。
【ミニモト スーパーエキスパート&エキスパート】
ヒート1、ホールショットを決めたのは#130伊田井佐夫。このクラスでは敵なしか?!そして2番手には#6秋山建一がつける。#54山口浩治が3番手。その背後につける#57佐藤真樹がエキスパートのトップとなる。ヘルメットカメラ装備の#66山下真行は、注文通りに9番手から発進し、S字コーナーで2台まとめてパスして7番手にポジションアップした。レースは2周目から伊田の独走状態に。後方では山口が2番手に浮上し、3番手には秋山。そして背後には佐藤、山下と続く4台の2位争いがはじまる。4周目にはハンドルが当たるほどの猛アタックを見せ秋山が2番手の座に返り咲く。だがしかし、背後からは山下が追い上げる。すると、6周目にはサイドbyサイドに。そして7周目、S字コーナーで上手くラインを組み立てた山下がインを刺してオーバーテイクに成功する!のだが、、、続く7周目に山下はペースダウン。どうしたというのか?実は、練習走行で全クラスを走りライツ/ミニモトの予選決勝を立て続けに走った山下の体力は限界に来ていたのだった。レースは結局、40秒もの大量リードを築いた伊田が独走でチェッカー。レース後に「今日は150だけど、250も450もあるから気分で乗り換えるよ(笑)」と言ってました。そして2位に秋山が入る結果に。途中で意識が消えかけた山下は、なんとか3位で完走を果たした。エキスパートは佐藤がクラス優勝を決める。
ヒート2、ホールショットは#130伊田が決める。やはり実力差は段違いなのか。そして2番手には#66山下がつける。お昼休みで体力回復。カメラのことは忘れて本気モードに突入しているようだ。そして3番手争いは#54山口vs#6秋山のバトルが開始される。レースは2周目の1コーナー、なんとインを開けた伊田は山下を先行させる。後方ではエキスパートクラスで#251石塚諒vs#254石塚勝利の親子対決も実現。そしてレースは3周目の3コーナー、再びトップを奪った伊田だが裏ストレートでは山下が前に。これはまさに「伊田井佐夫の走るレーシングスクール」だ。2台は5周目まで順位を入れ替えながら走行を続ける。だが、ここから先は伊田の独走状態。驚速のラストスパートはギャラリーの視線を釘付けにする。レースは結局、伊田の優勝だが賞典外。山下が総合優勝を果たす。「勉強になりました!」と満面の笑みを浮かべていた。そしてエキスパートは、ヒート1の雪辱を果たした#3山崎光明がクラス優勝。総合では3/2で#9山本久基が優勝となる。総合2位は#79甲斐理恵子が入る。「今日は山本さん誘ったら1位になっちゃったので、誘わなければ良かったかも(笑)」と本音?を漏らしていた。
【ミニモト ミドル】
ヒート1、ホールショットを決めたのは#69石橋賢二だ。2番手には#46須田肇、3番手には#332中村智哉がつけていたが、すぐに#224上岡登が前に出る。レースは3周目に入り、トップの石橋は早くもリードを広げる。2番手には中村が浮上。そして須田は2コーナーでエンストしてしまいポジションダウン。代わって3番手には#38大塚美保がつける。4番手には#15葛西政彦が浮上し、その後方では#114石井明vs#2
Hi Lickyの5番手争いが激しくなる。だが、うだるような暑さでキャブセッティングが合わないのか、5周目にHi Lickyのマシンはエンストを繰り返してポジションダウン。そしてレースは終盤、先行逃げ切りからペースが落ちてきたトップの石橋に中村が接近。首位争いが面白くなる。周回遅れをかわしながら、2台はテールtoノーズのままファイナルラップに突入する。しかし、序盤に築いた貯金を有効に使った石橋が、辛くも逃げ切る結果に。ゴーグル外したらコンタクトが落ちてしまうハプニングもありましたが、チェッカーの後で良かったですね(笑)。
ヒート2、ホールショットを決めたのはまたしても#69石橋だ。2番手には#229福田豊和がつけていたのだが、3コーナーで#46須田がオーバーテイクする。そしてレースは2周目に入り、トップ石橋に須田が接近。その背後には福田。そして#332中村をパスした#244上岡が4番手につける。上岡はさらに福田を捕えると、3周目にパスして3番手まで浮上した。だが、ここからトップ石橋は逃げはじめ、4秒リードを築き快走。一方、2番手争いは4台のバトルが続く。だが決定打に欠けるのか、順位はそのまま。トップとの差も詰まり、5台の数珠繋ぎでファイナルラップへ。。ラインをクロスさせて抜きにかかる須田だったが、最終コーナーでわずかに届かず。インを抑えた石橋が、2ヒートともにホールtoウィンを決めた。「振り切りたかったんだけど、体力ないですから」とレースを振り返った。マーシャルとの掛け持ち、お疲れ様でした。そして2位の須田は「もうちょっとなんだけどなぁ」と悔しさを覗かせていた。
【ミニモト ノービス&ビギナー】
ヒート1、ホールショットは#21三橋直樹が決めた。2番手には#65高橋正滋がつけ、3番手だった#127柴崎洋次は勢い余ってコースアウト!代わって#50田中満男が3番手に、そして#333小林功が4番手につける。さらに5番手に#1安河内武志、そして6番手に#331小林利雄というオーダーでレースは始まる。2周目からは激しいバトルが繰り広げられ、三橋を捕らえた高橋は、S字コーナーでインを刺してトップに躍り出る。後方では小林利雄(兄)が安河内をパスして小林功(弟)に迫る。が、即座に前に出る小林兄。まさかチームオーダーか?いやいや、そんなことはないようで、小林兄は立て続けに田中もパスして一気に3番手に浮上。実力でさらに上を目指す。一方、トップ争いは3周目に再び三橋がレースをリード。高橋と、小林兄も加わり三つ巴のバトルに発展する。8秒差で田中vs小林弟の4番手争いもはじまる。レースは4周目に入り、高橋をパスした小林兄。続く5周目に三橋を捕えると3コーナーのバンクでオーバーテイク!ついにトップに浮上した。一方、3番手争いは田中が高橋を8周目にパス。さらに2番手の三橋に迫る。周回遅れが絡んだ隙をついて、バンクコーナーで並びかける。ついに2位へ浮上した。レースは結局、18秒ものリードを築いた小林(兄)がトップでチェッカー。ビギナーは#35伊藤哲郎がクラス優勝を決めた。
ヒート2、ホールショットは#65高橋。それにつづくは#333小林巧。弟の方がスタート才能があるのかな?一方、ヒート1に勝利した#331小林利雄(兄)はオープニングラップ8番手から追い上げる。そしてレースは2周目に入り、3コーナーでオーバーテイクに成功した小林(弟)がトップに浮上!だがしかし、その背後には6台をごぼう抜きした小林(兄)が迫る!いよいよ兄弟対決が実現した。激しくラインをクロスさせる2台のKX85II。小林(弟)は一歩も引かずにトップをキープし続ける。だが、4周目に力尽きたのか、ついに小林(兄)がトップに浮上。ここからリードを広げて独走態勢に入る。一方、体力を消耗した小林(弟)は電池切れか?ペースを上げることができない。6位までポジションダウンしてしまった。レースは結局、見事な追い上げを両ヒートで見せた小林(兄)が、最後は余裕のクルージングでチェッカー!兄の意地を見せた。表彰台では「負ける日も必ず来る」と弟を気遣う発言も。そしてビギナーは#35伊藤がヒート2も制し、総合優勝を決めた結果となった。
皆さんお疲れ様でした!
今回のヒーローは、頑張っていたみなさまの中でも、#84松田
眞紀子さんに差し上げました。レース慣れしていないのに炎天下の中、熱中症にもならずに、転倒することなく、地道にしっかりと走り切ったその努力と姿勢に感動しました。ご夫婦でモトクロスを楽しめるなんてとっても素晴らしいことです。今後とも頑張って末長くモトクロスを楽しんでください。
そして文中にもありましたが今回のDVDには#66山下インストラクターによる、F1なみの迫力満点オンボードカメラの画像を入れ込みます。これは必見です。只今再作中により今しばらくお待ちください。今回はいつもよりも1週間ほど納品が遅れますので、8月3日前後のお届けになると思います。
さて、このDVDはご協賛各社のご協力で制作・配布いたしております。協賛協力店、並びに企業の方々を絶賛募集中でございます。ご検討いただければ幸いです。
|