2008第4戦  
Photo by Sakumax
Report by mori

開催日 :: 12月21日(日)
会 場 MX408(茨城県)
天 候 晴れ
コンディション :: マディ →ドライ
エントリー台数 117台
リザルトメニュー(レース別)
79分 市販車・コンペ部門

69分 4stミニ・MX85・110クラス・レディース部門
リザルトメニュー(総合)/td>
79分 総合

79分 ラップチャート

69分 総合

69分 ラップチャート

■MYフォトグラフ/td>
パドック・練習走行

79分クラス

69分クラス

表彰式

 最終戦を迎えて、まずはごあいさつ。多数の方々に一年間浮気もせずにご愛顧頂き、誠にありがとうございました。そして、年末のお忙しい中、大掃除もそっちのけでファイヤーにご参加頂きましたこと本当に感謝いたします。
 今回のエントリーは、2週間前で既に定員に近づいており、1週間前には定員をオーバーしてしまって、ものすごい人気ぶりでございました。お断りしてしまった方々も多数いらっしゃって、本当に申し訳ないと思っております。もしもご都合が合うのであれば2009年1月18日の第1戦にご参加頂ければと思います。すでにエントリーも多数集まっておりますので、お早目のエントリーをお願い申し上げます。

79分

ゼッケン順のローリングスタートで1周追い抜き禁止という特別ルールのこのレースは、パッシングポイントでスムーズに且つうまく相手をかわしていかないとなかなか前に上がれない。でも裏を返せば抜くということを楽しむことが出来るレースでもあるのかと思います。たとえば毎回同じ番号の#74山中選手は常に追い上げのパターンで優勝をかっさらっていっております。何か秘訣があるのかもしれませんね。今度教えてもらった方が良いですね。

今回のコースは、雨の後のマディ半乾き状態でなかなか手ごわい。一日中、太陽があたらない北側のスネークは当然のごとくマディー状態でこれまた重い、重い。練習走行でトライはしたものの、滑って転んでコースを塞いでしまう状況に陥ったために急きょ迂回路を使用。残念ですがこのセクションはカットということで、79分も69分も使用せず、、、

 少し短くなってしまいましたが、新しいセクションとしてバンク越えが追加されて、いつもとはちょっと違う感じのレイアウトになっていて皆さんを悩ませたのではないでしょうか?それともそれをパッシングポイントに変えた人もいたのかな?
さてさて、レースは79分の市販車&コンペクラスの混走レースからのスタートです。#1 マネージャー(DRAGON BACK)が体調不良で欠場となってしまいトップスタートは#2 加藤 伸一(Assist RT)。レースの序盤はこの加藤がレースを引っ張る。まだまだレースは始まったばかり、団子状態が続いて5周目で#3 バタ(ドラゴンバック)がトップに立ってレースを引っ張り始める、そして後方からジワジワと追い上げてきたのが#22 ハラ犬(フィールドモーター)で追い上げスピードはトップ以上。このままいけば次の周回で・・・なんていう5周目に入ったところで計時のシケインでエンジンストップ??せっかく追い上げて「これからアクセル全開!!」っていう時に!? 何で??仲間の援助もあってプラグを交換し再スタート。しかし、4・5分のロスタイムでトップ争いからは戦線離脱。まったく残念。トップに立ったバタは9周目までは総合のトップをキープ。10周目にはコンペクラスSUTTONに抜かれてしまいますが、最終戦にかける意気込みの違いが感じられました。市販車の中盤戦は、バタの次に#4 KAN(SEKI MOTORS)が付けて両者ミスなく淡々と周回を重ね、ワンミスを起こした方が負けという現実をしっかりと受け止めて慎重に走っていたようにも感じられました。緊迫した終盤戦にはKANも追い込みを開始し10秒前後まで詰め寄るも一歩及ばず、前回に引き続きバタがクラス優勝を飾り、2位にはKAN、そして前回2位だった加藤は3位に留まった。これでバタは2008年ファイヤーED市販車部門 全戦優勝を成し遂げたことになります。拍手を送りたいと思います。

 コンペクラスは?というと#31 朝比奈 幸喜(朝比奈輪業(笑))がスタートで詰まったのか?なかなかもっどて来ない。トップで戻ってきたのは、いつも元気なWエントリーマニアでモトクロス大好きっこの#32 延島 陽一郎(ChaudsLapinsVerts)。#33 山口 健俊(R.P.SANTANA)、#34 高比良 英雄(越辺川レーシング)と続く。オープニングが21位通過の#43 SUTTON(チームツインズ)は3周目で総合9番手、クラス3位につけて4周目にはクラストップの延島をおさえて1位に躍り出て市販車トップの#3バタを追撃し始める。そしてその後方からは、いつもの追い上げマシンの#74 山中 一範(Team Bug Sport)がスタート51番手から2周目には30番手、8周目には5番手といつものことながらあっぱれな追い上げ・追い抜きを披露してくれた。そしてレース中盤戦の14周目に山中はバタをとらえて前に出たのだが、SUTTONは既に20秒ほど前を激走中でどんどん引き離しにかかっている。この2台がトップを激走しているのだがお互いに競り合うまでにはいかず、見えない敵と戦っているような感覚でとにかくミスをしないように確実にかつスムーズにバックマーカーを抜き去っていく状況が続く。
SUTTON・山中に続いて#48 石橋 延文(TRC)・#60 高木 春治(RS.バイカーズ プレミアムA)の3位争いも混沌とし、19周目に高木は石橋をとらえて前に、石橋の転倒か?マシントラブルか?順位をガクンと下げてしまいトップ3のバトルは競り合うこともなくSUTTON・山中・高木の順番でレースも終盤戦に突入した。75分を超えた25周目にトップSUTTONと山中の差は45秒程度。残り時間とこの台数を考えるととても前に出ることなんて出来ない!絶望的。山中のチーム員もあきらめモードに入っていた。こんな中で起こるとすればトップが何かの原因でトラブルぐらい・・・・
そしてチェッカーが用意され周回チェックのゴール地点ではSUTTONの#43SUTTONにチェッカーを振るべく待ち構えるが・・・・あれ?そして、帰ってきたのは黄色の#74 山中。最終周でトップを抜いて帰ってきたのだ。そして同周回の高木がゴールし、その後からSUTTONは無事に帰って来てチェッカーとなりました。
後で話を聞くと、最後のミニコースで寝かし過ぎて杭にヒットしクラッチを折ってしまったらしい。そのクラッチなしの状態でエンジンをかけて、ギアを入れる特殊技術すばらしい!!(ギアは大丈夫でしたかね?)

#74 山中一範 79分コンペ優勝 CIMG2017
「優勝は棚ぼたですね。転んだときにブレーキレバーが折れてしまった。あと、轍で前の人がスタックしてしまいエンスト。タイムロスが2回もあったので、何もなければ無理だったと思います。とにかく、勝ててよかった」

 

#60 高木春治 79分コンペ2位 CIMG2016
「2位は納得しない。でも、年齢では勝ってます。雨とか丸太とかが得意なんです。あと3時間くらいは走らないとなー。次こそは!」

 

 

#43 SUTTON 79分コンペ3位 CIMG2021
「最後、逆バンクでバイクを倒し込みすぎて転倒。そのときに地面と当たってクラッチレバーがなくなってしまった。それで、バイク起こしてニュートラルにしてエンジンをかけて、後ろから友達に押してもらって再スタートしました」

 

#3 バタ 79分市販車優勝 CIMG2015
「3回コケました。前転しそうにもなりました。#2加藤さんが先行してて、抜いてから転んでしまって、その後は攻めようとせずにマイペースで周回しました。バックマーカーと接触してしまったので、スイマセンでした。今年は怪我もあったけど、とりあえず市販車クラス全勝できました!来年も楽しくレースしたいです」

 

#4 KAN 79分市販車2位 CIMG2020
「転ばないように慎重に走った。最後に#3の背中が見えたが、無理すると転ぶし優勝すると表彰台で何か言うのがハズカシイ(笑)。前回は125でしたが今回はDT200WR。なるべく改造はしていません」

 


【69分】

前中の79分クラスの走行でそこそこ路面コンディションが良くなったのでしょう!1周を終えてほぼゼッケン順に帰って来てレースは本番戦へと突入。

4ストミニの先頭集団は2周目を終えて順当にゼッケン順。そして、3周目に入り#1 Mr.G(4STクラブ)、#2 石塚 良生(さってRC)がワンツーで、その後ろの3位のポジションに#13 須藤・清水 組(川崎総合科学高校 電子機械科)が上がってきているではありませんか!?なんでも#7藤堂さんの教え子たちだと聞いておりますが、大検討に拍手!!しかし世の中そんなに甘くは無いようでマシントラブル?でしょうか5周目までは踏ん張りましたが・・・・ 次に備えてマシン整備よろしくお願いしまーーーす。 そして、総合トップを激走するのはMr.Gでそれを追いかける石塚、そして三番手に#7 藤堂 豪(4STクラブ)が喰らい付き、#43 木内 克己(4STクラブ)と#4 長澤 昌紀(Norys)がその後を追う展開。Mr.Gは2'40"前後をコンスタントに叩き出し、安定した走りでジワリジワリと差をつけたいところだが・・・そうはさせじと#43 木内 克己(4STクラブ)が中盤戦から巻き返しを図ってきた。16周目にはピタリと後ろに付けて、次の周にはトップを奪い、徐々にその差を広げ始めた。そして終盤の25周目には毎周回ごとに周秒ずつのアドバンテージを築き上げて2位のMr.Gとの差は30秒ほど。4ストクラブのエースとして貫禄の走りを見せて最終戦を優勝で飾った。そして3位には生徒のお手本となる走りを披露した藤堂がGETした。

MX85は、オープニングラップを27・28番手からのスタートを切ったつわもの軍団#52 専務(TMK)と#53 ボンバー(SY Tuning)の2台が目を引く。明らかにスピードが違う。レースも二人でバトルを楽しみながらトップにぐんぐん競り上がって11周目にはMr. Gを抑えてトップに浮上。#52専務はラップタイムも2’30”を切る勢いで周回を重ねて激走する。その後ろに控えたボンバーもまた、レース中盤はバックマーカーを巧みにかわしながら専務の前を走ってどっちが先にチェッカーを受けるのか全く分からない展開。終盤になって少しボンバーがつかれてきたのか?その差が少しづつ離れて40秒ほどの差で専務が先にチェッカーを受けることとなった。そして3位争いはというと、レースの序盤戦では#33 増田 実(誉ファクトリーRF)が35分過ぎの15周目でエンジンがブロー!!途中リタイヤという苦渋の選択を強いられ残念、無念。代わって3位に浮上したのが#32 池田 宏嗣(あり地獄)で、前回のR-3でも2位に入る実力者。コンスタントに周回を重ねて確実に表彰台をGET。


110クラスは#81 外山 勝、#84 鎌田 政人(デコボコフレンズ)、#317 はん(チームあひるwithアグレ)のトップ3で3つどもえ。序盤から中盤にかけて#617 ROKU (Freely Happy)と#89 亀田 智典(益消3−1RT)がこの3名に絡んでくる展開。そして25分過ぎの9周目からは、鎌田とはんの一騎打ちで付かず離れずの攻防戦。毎周回見ている方もじれったくなるほどで、この二人のバトルはいろんな意味で見ごたえがありました!ありがとうございます。結局そのまま逃げ切って鎌田・はんの順番でチェッカー。そして同周回で3位に入ったのは亀田。このバトルにもうひとつ噛み合うともっと見ごたえがあったのかもしれませんが・・・次回に期待いたしましょう。


レディースは#71 清水 明子(ウイング千葉&大輪+せきぴー最高)がこのレースの特徴を十分に把握しての参加申込。レースはエントリーの時から始まっているのです!しかしながら清水さんの場合、ゼッケンにとらわれなくても3'10"秒前後で走っているレディースライダーはいないので、たとえ転倒しても前半ならば十分挽回可能な技量をお持ちのように思えます。2位には同周回数で#79 鈴木 美代子さんが入り、3位には1周の差ではありますが#78 小羽 由里子(泥ちき)が入って終盤の鈴木・小羽お二人のバトルは同周回の争いかと思っておりました。たのしいバトルが出来ましたでしょうか?


 

#52 専務 69分MX85優勝 CIMG2429
「何か、一人で大人気なかった感じですね。一年ぶりだったけど疲れないで走れました。腕はパンパンだったけど。4ストミニの人たちは先にスタートで、アクセル空けるポイントとかも一緒なので、無理して抜いてきました。今日は朝から学君のウエアももらえて1位にもなれて、ありがとうございました。パンツ、入らなかったけど(笑)」

 



#53 ボンバー 69分MX85 2位 CIMG2430
「兄弟でワンツーです。前回は指の先まで疲れたけど、今回はラインが1本で、前に入られると離れてしまって。おとなしく抜いていきました。来年こそは、って感じですね」

 

 


#43 木内克己 69分4ストミニ優勝 CIMG2433
「43は今年が最後。来年は44です。今日は必死でした。ペース配分を考えずに走った。クラウドTシャツ着て走ったら暑くて暑くて。#52#53に連続で抜かれてしまったのが悔しいが、最終戦にいい思いができて良かった。頑張った自分にご褒美あげたい気分です(笑)」

 


#1 Mr.G 69分4ストミニ2位 CIMG2432
「今日は、先行逃げ切りの予定だったんだけど、ダメだった。なんか、ペースが上がらなかった。30分くらいで木内さんに追いつかれて、それから離せなかった。さすが4ストクラブのチャンピオン。勢いがあったね」

 

 


#7 藤堂豪 69分4ストミニ3位 CIMG2431
「1位と2位が速すぎて、離されてしまった。前日、深夜まで学生と作業してたので、その疲れが出たのかな。ラスト30分は、もう止めたいと思うくらいキツかった。学生のバイクは結局コージが壊しちゃいました」



ことしも最終戦までお付き合いいただき誠にありがとうございました。
そして幸運の15万円チケットをGETされた杉本様、本当におめでとうございます。

これで最終戦と言っておきながら来月はすでに第1戦を開催するこの忙しさ!!モトクロスにシーズンオフはないのでしょうか??
来年も変わらぬご支援・ご協力賜わりますようお願い申し上げます。良いお年をお迎えください。

 


 


 



 


 

 






Copyright (C) 2006 Unlimited Corporation. All Rights Reserved.