2008第2戦 レポート by Sakumax

開催日 6月22日(日)
会 場 MX408(茨城県)
天 候
コンディション マディ
エントリー台数 98台
リザルトメニュー(クラス別)
79分 市販車部門
79分 コンペ部門

69分 4stミニ部門
69分 MX85部門
69分 110クラス
69分 レディースクラス

リザルトメニュー(その他)
79分 総合
79分 ラップチャート
79分 ラップタイム

69分 総合
69分 ラップチャート
69分 ラップタイム
■MYフォトグラフ
パドック・ブリーフィング
練習走行
79分クラス
69分クラス
表彰式

今回も梅雨の雨中というのに、満員御礼!Fire Enduro の人気の高さは、関東一なのかもしれませんねー。
集計中、みなさんのヘルメットの中を見るとニコニコ笑いながら走っている人が結構いたりして、マディーのエンデューロを楽しんでいる人も多かったようでしたが・・・。
皆さんの勇姿をしっかりと画像に残してありますのでじっくりとご覧ください。そして、第3戦は晴れて楽しいバトルが見れることを切に祈っております。

79分
10時25分、マーシャルの先導でローリングスタート開始。ゼッケンナンバーの若い順に隊列を組む。だが、スリッピーな路面に早くも転倒者が続出。雨の影響もあって重い土となっているため滑り易い。エンデューロ用に延長されたMX408で、79分の長丁場の戦いが幕を切って落とされた。

 まず、スタートで有利な市販車クラスがレースをリードする。#1ぢょお(DR-Z400S)を抜いて#2加藤伸一(CRM250AR)がトップに浮上。そして3周目には#35直井雄一がトップに浮上して、コンペクラスがトップ争いを開始した。4周目に入ると#40島津良行が首位に立った。しかし、島津はミスしたかポジションダウンしてしまう。そして#32関口和正がトップを奪う。目まぐるしい展開で激しくトップが入れ替わるが、後方からはひたひたとコンペクラスの最後尾ぐらいからのスタートの#74山中一範が追い上げてきていた!昨年からこのファイヤーEDで圧倒的なスピードを見せている山中だが、その背後に#55兼弘 彰が付けている!2台はバトルしながらポジションを上げていき、そして7周目に山中がトップに浮上。兼弘も2番手につけている。そしてなんと8周目にはその兼弘がトップで帰ってきた!スプリントのような壮絶バトルに、レースは盛り上がる。

 9周目に入り、ミニコースに続く上り坂で渋滞が発生。逆バンク状になっているためトラクションをつかむのが厳しいポイント。苦しめられたライダーも多かったのでは?だが、これに乗じて差を詰めたのが山中。今日一番の難所でテールtoノーズに接近すると、プレッシャーをかけはじめる。すると、10周目には再びトップに浮上。そして一気にリードを広げる。だが、12周目には兼弘が前に出る。が、しかし13周目には山中が前に。一進一退の攻防は、これで勝負あったか?と思われた14周目、山中はなんとミニコース区間でコースアウト。復帰するのに手間取り大幅にタイムロス。これでトップ兼弘は独走状態に入る。なんとか2番手でレースに復帰した山中だったが、30秒もの大差をつけられて集中力が途切れたか?ペースが落ちているようだった。

  レースは終盤に入り、このまま兼弘が独走すると思われた。が、がしかし!!波乱はまだ終わらなかった。今度は兼弘のペースが上がらなくなっているではないか。それを知ってか知らずか?2番手 山中は、リズムを取り戻して猛チャージを開始すると、17周目にあっさりとトップを奪還。そして兼弘は後を追うことが出来なくて、2台の差はずるずる開いていく。何があったのか?実は兼弘のマシンは、クラッチにトラブルが発生していた。前半で使い過ぎてしまったのか、最後は焼きついてしまいクラッチが切れない状態となっていた。
しぶとく走行を続けていた兼弘だが、クラッチなしではさすがにペースが上がらない。レースは結局、追い上げてきた#69門井文夫が2位に食い込む。そして3位には#43高木春治が入る。兼弘は4位というくやしい結果に終わり、そして運を味方につけた山中は大逆転で79分を制した。市販車は#6バタが、不調のマシンをゴールへと導きクラス優勝を果す。

#74山中一範 総合&コンペクラス優勝  
「スタートで自分の前に40台ぐらいいるので、抜いてない人もいるんじゃないかと思いながら走った。自分がトップとは分からなかったけど、とりあえず#55の人が速かったので、抜かなきゃと思っていた。でもミニコースのところで下に落ちてしまって、戻るのに時間がかかってもうだめかと思ったけど、なんとか追いついて抜くことが出来ました。実はトップに出たあとも1回転んで、2回エンストしてるんですが。今日はマディなので走るだけで精一杯でしたね」

 

#69門井文夫 総合2位 コンペクラス2位 
「#43の人と競っていて、抜かなきゃと思って走っていた。そしたら#55の人も終盤に抜いて2位になっていた。#74の人は先に行ってしまっていて分からなかったなぁ。久々のエンデューロでとにかく疲れましたよ」

 

 


#6バタ 市販車クラス優勝
「XRのエンジン調子悪いので、乗せ換えたんだけど、今日は上が吹けなくなった。しかもニュートラルランプ点灯しっぱなしで…。とにかくバイクが壊れなくて良かった。次も勝てるように頑張ります」


 

 

 

【69分】
水に弱いマシンを気遣ってか、#1Mr.Gと#43木内克己が朝の練習走行をキャンセル。4ストミニで毎戦トップ争いを繰り広げているこの二人だが、今日は一発勝負にかけるのだろうか。そして午後1時過ぎ、ローリングスタートからレースが始まる。オープニングラップは#00杉本新一がトップを走行。一方、Mr.Gはゼッケン1なのにあえて6番手から走行を開始。余裕を見せているかのようだ。レースは2周目に入り、ここから真の戦いがスタートとなる。しかし、誰か歩いて戻ってくるぞ。なんと#43木内だ!「コース奥でチェーン外れちゃってさ。ピットまで工具を取りに戻ったら、その間にコースマーシャルの人がチェーンをはめてくれてた(笑)」と語る。レースに復帰はしたものの、これによりラップダウンとなってしまう。そして110クラスにCRF50で挑戦の#617ROKUも緊急ピットイン。雨対策を施したマシンは思うように走ってくれず、コースに復帰するもリタイヤとなる。そして今回、怪我からの復帰レースとなった#39草場真砂美だが、早くもロールオフが壊れてゴーグルを投げ捨てる。こんな波乱含みのスタートが切られて、69分も何かが起きそうな予感・・・

 レースは2周目に入り、#2堀中清がトップに浮上。3周目には#3長澤昌紀がトップを奪う。そして4周目、4STクラブのMr.Gが2番手に浮上して、ここから一気にトップを狙うはず、だったのだが、雨が強くなってレースは波乱の展開に。なんとそのMr.Gがマシンを押してピットイン。キャブが水を吸ってしまったようだ。これで優勝候補の二人目が消えてしまうことに!代わって#7藤堂豪(CRF150F)が2番手に浮上。そして、背後からは#37増田実(KX85II)が激しい追い上げを見せている。
レースは8周目に入り、ついに藤堂がトップに浮上する。だが、それもつかの間。なんと9周目には増田がトップを奪う!4ストミニクラスに後塵を浴びせられていたMX85クラスが、ついに真の速さを見せる時が来たのか!?逃げの態勢に入る増田。だが、藤堂も諦めてはいない。ピッタリと後ろにつけて様子を伺う。が、今日の増田はまるでスキを見せる気配はなかった。

 レースは中盤の12周目、増田のリードは17秒に拡大する。そして2番手の藤堂の後ろには15秒遅れで#32池田宏嗣がCRF150RIIで追い上げる。今日はMX85クラスが上位に食い込むチャンスがあるのだろうか。そして後方からは堀中が4番手にポジションを回復。上位4台のバトルがレース終盤まで続いていく。
そして17周目、ついに藤堂がテールtoノーズで増田に接近。どこで仕掛けるのか?今日一番の山場となるが、しかしここで増田はベストラップの3分11秒をたたき出す!一方の藤堂はミスが出たか遅れてしまう!明暗を分けたこの周回。増田はラストスパートを見事に決めて見せ、一気に30秒ものリードを得た。そして最終ラップに突入し、勝利を確信してゴーグルを外した増田。にこやかな笑顔を見せてチェッカーフラッグを受ける。見事な勝ちっぷりで69分の総合優勝を決めた。一方、4STクラブのメンバーに相次ぐトラブルが発生したものの、一人気を吐いた藤堂。総合2位に食い込むと、4ストミニのクラス優勝。そして110は#81魚屋がクラス優勝。レディスは#74翁川直美がクラス優勝を決めた。みなさんお疲れ様でした!


#37増田実 総合&MX85クラス優勝  
「いつも4ストミニの人たちが勝っているので、今日はMX85が勝てて良かったです。ロールオフが最後までもってくれたのが勝因かな。コースは走りはじめがスリッピーで、途中で1回転びました。雨が強くなってからは逆に走りやすくなりましたね。次はドライコンディションでも勝ちたいです」

 

 


#7藤堂豪 総合2位 4ストミニクラス優勝   
「実はエンデューロでは初優勝なんですよ。もう少しで総合も、と思ったけど、でも最後は目の前で周遅れの人がヨタヨタしていて、同じラインに入ってしまったため自分も止まってしまった」

 

 

 


#81魚屋 110クラス優勝   
「最後の1周、オーバーヒート気味でエンジン止まってしまった。ずっと調子悪かったんだけど、だましだまし走ってました。最後の3周あたりからボコボコいっていて、焼き付いたかも。途中で止めとけばよかったかな?」

 

 


#74翁川直美 レディスクラス優勝 
「今日は平常心でがんばりました!」

 

 

 

 今回のレースは本当に過酷なレースでした。みなさんお疲れ様でございます。第3戦は10月とちょっと先になってしまいますが、疲れたからだとマシンをしっかりと整備していただいて、次戦に備えてください。また、皆さんとお会いできることを楽しみにしています。





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